十和田湖水質改善事業について

十和田湖の透明度 昭和初期の半分に
 生活排水で悪化
 十和田湖の昨年の透明度は10.3メートルで、昭和初期の約半分に低下していることが分かった。湖畔のホテルなどで下水道の整備を進めているが、透明度の改善にはつながっていない。県が21日、県議会の環境厚生常任委員会で中村友信委員(新政会)の質問に答えて明らかにした。
  県環境政策課によると、十和田湖の昭和初期の透明度は20メートル以上とする文献がある。県が本格的に調査を始めた74年には既に13.8メートルしかなく、90年以降は10メートルを切ることが多くなった。
  水の汚染度を示す化学的酸素要求量も昨年は1リットル中1.2ミリグラムと、環境基準の1を上回っている。
  汚染は湖畔の旅館ホテルなどの生活排水が原因という。事態を重く見た県は91年から下水道整備を進め、昨年は普及率が91.3%にまで高まった。
  にもかかわらず、透明度が回復しないのは「流れ出る川が少ないため、一度たまった汚れが出にくいため」と県は説明している。
  環境省が統計を持つ湖沼では、北海道の支笏湖が透明度32.3メートルで全国一。摩周湖のデータはないが、より透明度は高いとされる。【小山由宇】

2004年(平成16年)5月22日 毎日新聞より抜粋
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