資料1

冷災害による被害状況

平成15年11月6日
青森県農作物等異常気象災害対策本部
1 冷災害の状況
   本年の気象は、4月から6月中旬まで順調に経過したが、その後は低温注意報が三八上北、下北、東青津軽、北五津軽を対象に、6月26日から8月21日までの44日間にわたって発表されるなど、極めて長期間にわたって低温・日照不足が続いた。
 特に、水稲においては、低温に最も弱い穂ばらみ期(7月27日)に記録的な低温にあたったため、花粉の形成に致命的なダメージを受け、障害不稔が大発生した。
 また、出穂開花期は8月17日前後であったが、8月中旬の最高気温が21.8℃で、開花に必要な25℃を確保できなかったことも障害不稔発生の大きな要因となった。
 なお、国が発表した10月15日現在の低温等による本県の農作物被害概況は、被害面積8万7千ヘクタール、被害量33万6千トン、被害見込金額390億円で、北海道の607億円、宮城県の411億円に次ぐ被害金額となっている。また、本県の水稲の被害見込金額は324億円で、本県被害総額の83%を占めている。
作 目
被 害 等 の 状 況
水 稲
1. 9月16日に県が行った「不稔発生状況調査」によると、不稔発生割合は、東青37%、西16%、中弘南黒13%、北五17%、上十三41%、下北38%、三八43%となっており、特に県南・下北地域の不稔発生割合が高くなっていた。
2. 国が発表した10月15日現在の県平均の作況指数は、9月15日現在の作況指数「71」より18ポイント低い「53」となり、全国最下位となった。昭和55年以降では、平成5年の28、昭和55年の47に次いで、3番目に低い状況となっている。

 10月15日現在の作況指数
 
県平均
青森地帯
津軽地帯
南部・下北地帯
作況指数

53

53
71
14

 
全国
東北
青森
岩手
宮城
秋田
山形
福島
北海道
作況指数
90
86
53
73
69
92
92
89
73


3. 10月15日現在の15年産米の検査状況は、検査数量が42,547トンで前年同期比41%と少なく、1等米比率も66%と前年同期に比べ17ポイント低くなっている。主な要因として、玄米粒の充実不足や着色米が挙げられている。

畑作物  大豆は、「おおすず」の成熟期が津軽地域で平年に比べて2日程度の遅れ、県南地域で8日から10日程度の遅れ、刈取りも10月30日現在で、津軽地域で約20%、県南地域で0%にとどまっている。
野菜 1.ながいもは、いも重が平年の9割程度まで回復してきているものの、生育にばらつきがあり、平年の7割程度にとどまっている地域も見られる。
2.秋にんじんは、は種が遅れた地域では、収穫が平年より2週間程度遅れたものの、収量、品質は良好である。
飼料作物 1.牧草は、1番草から2番草の収量が平年に比べて81%と少なく、3番草の刈取面積も2番草の刈遅れにより減少する見込となっている。
2.サイレージ用とうもろこしは、刈取りが平年に比べて10日程度遅れ、乾物生産量も平年の85%にとどまっている。
Copyright(C) tomonobu nakamura, All rights reserved.