民主党
建設公営企業委員会での質疑・答弁

平成15年8月21日(木)
 1 八戸・十和田・奥入瀬ラインの整備状況について
  (1)県道八戸三沢線の張田工区、上市川工区の整備状況について
  (2)都市計画道路3・4・1号犬落瀬金矢線の整備状況について

 2 青森・田代・十和田線(法量工区)の整備状況について
 3 みちのく有料道路の4つのトンネルについて
   (1)トンネルの完成時期は何時か。

   (2)どのくらいの間隔で点検を行っているのか。
   (3)管理委託業務の内容はどのようになっているのか。
   (4)「みちのくトンネル」の湧出水がトンネルに与える影響はないのか。
 4 熊ノ沢川ダムの進捗状況及び今後の処理方針について

会議録
●平山副委員長
特定付託案件について質疑を行います。
質疑はありませんか。−中村委員。
●中村委員

 県土整備部にちょっと何件かお尋ねしたいことがありまして、4点あります。
簡潔にやりますので。
 まず、一点目はですね、八戸・十和田・奥入瀬ラインの整備状況について。それから、2点目はですね、主要地方道青森・田代・十和田線(法量工区)の整備状況について。3点目はですね、みちのく有料道路の4つのトンネル、この4つはですね、東天間トンネル、西天間トンネル、一番最長であるみちのくトンネル、そして、滝沢トンネルという4つのトンネルの管理について。そして、4つ目はですね、熊ノ沢川ダムの進捗状況、県の今後の処理方針について、主として道路課の方に3点、それから、河川砂防課の方に1点。
 これはですね、実は、8月20日から8市がこれから知事に対して、それぞれの市の、自治体の抱えている問題について重点事業要望、十和田市も26日に予定されているようでありますけれども、これとかかわってくることでもございますので、何とかその辺のところを、財政事情はわかっていますので、その辺を踏まえて、それぞれ御答弁いただきたいと思います。
●葛西道路課長答弁
 それでは、道路課の3点についてお答えします。
 県道八戸三沢線の張田工区、上市川工区について、これは八戸・十和田・奥入瀬ラインを構成する工区というふうなことになってございます。
 現在、八戸市張田工区、それから、五戸町の上市川工区の整備を進めているところです。張田工区延長約2.4キロメートルにつきましては、これまで用地取得及び工事促進を図ってきたところでございます。今年度は張田地区約1.2キロメートルの供用を図ることといたしております。
 次に、上市川工区、延長約2.5キロメートルにつきましても、これまで用地取得及び工事促進を図ってきたところでございます。昨年度、現道拡幅部、延長約800メートルを供用したところでございます。
 今年度は北市川橋の完成を目指しております。それとともに、全線供用を図るというふうなことを考えております。
 さらに、六戸町の奥入瀬川に架かります睦橋につきましては、今年度、新規事業採択されまして、橋梁の調査、設計を実施することとしております。今後とも本路線の整備促進に努めてまいります。
 2点目ですが、青森・田代・十和田線の法量工区の整備状況についてですが、この工区につきましては、幅員狭小で急カーブが多く、交通の隘路となっている区間を解消するために、奥入瀬川に架ける法量橋、78メートルでございますが、これを含みます延長1キロのバイパスを計画いたしまして、平成7年度から整備を進めてございます。
 平成12年度には、青森側320メートルの供用を図ってございまして、昨年度からは、橋梁下部工に着手いたしまして、橋台1基、橋脚1基を完了したところでございます。
 今年度は、残る橋台1基を完了させまして、橋梁下部工の完成を図ることとしております。
 これにつきましても、今後とも整備促進に努めてまいります。
 それから、みちのく有料道路の4つのトンネルの管理についてですが、最初に、トンネルの完成年次でございますが、4つのトンネルがございまして、天間林村側から昭和53年3月に完成しました、延長357メートルの東天間トンネル、それから、昭和54年3月に完成しました、延長310メートルの西天間トンネル、それから、昭和55年3月に完成しました、延長3,178メートルのみちのくトンネル、それから、54年3月に完成しました、延長550メートルの滝沢トンネルとなってございます。
 維持管理の点検、これをどのような間隔で行っているのかということなんですが、トンネルを含みます有料道路の管理につきましては、委託業者によりまして、毎日、通常パトロールを行うということにしてございまして、週1回は公社職員によるパトロールを実施してございます。
 さらに、構造物の状況確認のために、年1回以上のペースで詳細な点検を行います定期パトロールを行っているところでございます。
 それから、管理の委託業務の内容についてですが、みちのく有料道路の管理業務は、民間委託によりまして実施してございます。その委託の中で、トンネルにつきましては、1つとして、路面の汚れや破損、道路への落下物等、それから、漏水の有無及び照明施設の状況等、これらを点検することとしてございまして、例えば、クラックの拡大、あるいは漏水量の増大など、何らかの異常が発見された場合につきましては、直ちに専門家に委託して安全を確認するとともに、必要に応じまして、対策工事を実施して適正な維持管理に努めているところでございます。
 それから、みちのくトンネルの湧出水がトンネルに与える影響というふうなことがございますが、これにつきましては、建設の途中から見受けられたところでございまして、調査を行いながら、排水対策を講じまして施工したところでございます。
 供用後も漏水が見受けられまして、その漏水状況をパトロール等で把握しながら、漏水が通行車両の走行に影響があると判断された時点で、立てといによる導水工、あるいは路側排水工の清掃などによって、その対策を講じてきたところでございます。
 確かに漏水は見受けられているものの、局部的なもので異常な変状は確認されてございません。ですから、現時点では特に問題はないものと考えてございます。
 今後とも、トンネルを含む有料道路の通行の安全が確保されるよう指導してまいります。
 以上であります。
●木村河川砂防課長答弁
 中村委員から、熊ノ沢川ダムの進捗状況、今後の処理方針のお尋ねがございました。
 熊ノ沢川は奥入瀬側の左支川に位置している河川でございます。奥入瀬側水系の水は、御案内のとおり、かんがい発電、そして、観光用水等々、非常に広範囲に利用されております。渇水期には深刻な水不足に見舞われて、そして、多くの影響を与えております。
 このために、県は昭和60年度から県単独調査費によりまして、熊ノ沢川を含む奥入瀬川流域の地質調査でありますとか治水計画、あるいは利水計画、そういった調査を進めてまいっております。
 その結果、判明しましたことは、この地域は非常に十和田火山のシラスに厚く覆われておりまして、ダム建設が地質的に非常に難しいということが判明しております。それから、そのために、地質的に難しいために、便益に比べて建設費が非常に割高になるということでございまして、いわゆる費用対効果、これが著しく劣るということで、建設を進める上で非常にこれが問題点となっております。
 したがいまして、この熊ノ沢川ダムの建設につきましては、今後の社会環境でありますとか経済情勢、そして、流域の状況等々を踏まえまして、慎重に検討してまいりたいと考えております。
 以上であります。
●奥川都市計画課長答弁
  八戸・十和田・奥入瀬ラインの整備状況のうち、街路事業で実施しているものについてお答えを申し上げます。
  八戸・十和田・奥入瀬ラインを構成いたします六戸町の都市計画道路3・4・1号犬落瀬金矢線につきまして、一般県道米田六戸線から睦橋までの間、延長745メートルでございますが、この区間を街路事業として実施をいたしております。平成13年度に新規採択をされまして、これまで用地取得の促進を図ってきたところでございます。今年度も引き続き用地取得を図ることとしております。
  以上でございます。
●中村委員
  大体、答えはこうなるのかなと、ある程度予想してました。今、どこの市もそうでしょうけども、毎年同じような案件を知事あてに、重点事業要望を出します。これから十和田市も26日に予定されているわけですけれども、例えば、この八戸・十和田・奥入瀬ラインの整備促進、今、道路課長の答弁を聞いていますと、やはり新幹線が14年12月1日に開業したということもあるんでしょうけど、主として八戸三沢線が早くやってるなと。私、どうしても十和田市に居住してる関係でしょうか、十和田市とか六戸町、あるいは七戸町、そして、この十和田湖町、いわゆる内陸部にいる関係で、どうしてもはかと比較した中で、陸の孤島といいますか、表現は余りよくないんですけれども、どうしても社会資本整備がおくれて、ものすごくやはり道路に対する地域住民の要望が最も強いわけなんです。
 したがいまして、平成9年当時から八戸・十和田・奥入瀬ラインの期成同盟会とか、促進大会とか、十和田市で1,000人を超えるたくさんの人たちが集まって、関係者が集まって、気勢を上げたこともあります。ですから、私は、何としても、この新幹線開業に合わせて、八戸の表玄関口から十和田湖町の焼山までの一刻も早い開通をですね、整備促進を何とかやってもらいたいということでございます。
 また、主要地方道の青森・田代・十和田線の法量工区、これは私が勉強しまして、既にその地域も通っていますので、先はどの道路課長の答弁で結構でございます。
 あと、みちのく有料の4つのトンネルの管理でございますが、今は適正な管理がされているということでございますけれども、ちょっと、今から何年前ですかね、平成8年2月でしたか、北海道で豊浜トンネルが崩落しまして、私もあそこを通って、その何時間後にあそこが崩落したものですから、あれから半年ぐらいはみちのく有料を通らないで、浅虫方面を通って行ったんですけど、やはりトンネルを通るたびに私ですね、見るんですね。きょうもゆっくり走ってきて、特に3,178ですか、みちのく有料トンネルは、時々、余りしちやいけないことでありますけど、非常駐車帯の方にちょっととめまして、クラックとか水の湧出水、非常に多いです。外が天気であればあるほど、中が随分流れているんですよね。
 ですから、私は専門家じゃないからはっきりしたことはわかりません。しかし、災害は忘れたころにやってくるといいます。ですから、私は、毎日のパトロール、それから、定期的な年に何回かのマニュアルに定めたパトロール、これは本当に結構なことでございます。しかし、この上部工、いわゆるあそこの八甲田山の中を流れている水流はどういった流れになっているか私、わかりませんし、県もそこまでおそらくやっていないと思います。また、やれるはずもありません。ただ、今、こういった災害がふえています。そして、近くでは、新幹線の八甲田のいろいろ、大坪工区とか各工区でも今、毎日、工事運搬やっております。そういった影響とか、あるいは、今、この間も台風10号が来まして、その前に大分雨が降りました。で、4つのトンネル見たら、大変やっぱり流れが多いですね。ですから、道路なんか見ても、外は晴れてても中はすごく濡れていると。
 ですから、私は、細心の注意、きちんと県民にも何らかの形で、トンネルに係る補修とか維持管理、こういったものをやっていますということを何らかの形で情報公開していただきたいなと。例えば、県の広報だよりでも結構ですし、そういったものができないものか。
 それからですね、熊ノ沢川ダムの方ですけれども、確かに十和田の火山灰とか、私、近くに高森山の称徳館というのがありまして、あの辺の土、調べたことあるんです。そうしたら、何か壁土というんですか、非常に建物を建てるにも、工作物を建てるにも適さないということがわかりまして、何か馬の称徳館、馬事称徳館とあるんですが、その周りに外溝工事やって植栽したらみんな枯れちゃったんですよね。何で枯れるかというと、やはり特有の壁土、火山灰に起因する土だということで。
 で、私はやはり、熊ノ沢川ダム、これはやはり奥入瀬川の水系でありまして、かんがい、発電、観光用水道としてこれからも期待されるものですから、やめては困るんですよね。
 それで、再質疑なんですけども、何日か前、19日ですか、青森市内で県の町村議会議長会が行われたと。知事を囲む何か行政懇談会という名称だったんですけれども、その場におきまして、後藤県土整備部長が、これはやはり県の財政危機を訴えたと思うんですけども、何とか御容赦をということで、非常に三村知事の露払い的な立場で物を発言されたのかなと。そうしますと、26日のですね、十和田市長が来て、当然、後藤部長も同席されると思いますけども、何か前、三沢の市長も大変憤慨されて途中で帰ったという話も聞いてますし、やはり私は、県議会議員の立場として、十和田市の実情も知ってますし、県のこれからの5ヵ年、(仮称)財政改革プランにのっとっての10パーセントの大なたを振る、そういう厳しい行財政改革も知っております。
 しかし、財政が厳しいとはいえ、やはり地域住民にとっては、必要なものは必要であります。ですから、首長や地域住民を余りがっかりさせるような発言は厳に慎んでいただいて、夢を与えるようなね、発言をしていただきたいなと。
 したがいまして、後藤部長に対してはですね、十和田市から重点事業で出ています八戸・十和田・奥入瀬ラインの整備促進、それから、主要地方道青森・田代・十和田線(法量工区)の整備状況、それから、熊ノ沢川ダムの建設について、先般の県の町村議会議長会での発言の真意を含めまして、前向きな答弁をいただきたいなということでございます。
 それと、みちのく有料道路の4つのトンネルについては、専門家でありませんので、どういった水の湧出量が4つのトンネルにどういった因果関係かというのは、これはわからないと思いますけれども、やはり県民に対して、毎日の通行量が大変多いですし、これだけ自然現象として水が流れているわけですし、クラックもたくさんあります。ですから、何らかの形で、県の広報でも結構ですので、情報公開していただけませんでしょうか。
 以上です。
●後藤県土整備部長答弁
 さきの知事との懇談の場で、県の財政事情の厳しい姿というんですか、現在、我々、見直しの作業をしている最中ではありますけれども、その状況によっては、非常に厳しい状況になるだろうということを前もってお知らせしておきたいという趣旨でお話ししたわけであります。議長さん方からも、必要なものはやるようにというような厳しい御指摘もいただいておりますけれども、我々もやっばり、やるべきものはやるという立場には立っておりますけれども、なかなか御希望に添えるように進まない可能性もあることを御理解いただきたいという趣旨で発言させていただきました。その辺につきまして、皆様方との今後、いろいろ打ち合わせをしながら、社会資本の整備について努めていくつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
●葛西道路課長答弁
 みちのく有料道路の4つのトンネルの維持管理の問題につきましては、どういうふうな形でですね、維持管理をしているのか、今後していくのかですね。そういうことについて、可能であればですね、広報だよりというのはなかなか難しいのかもわかりませんけれども、道路課のホームページ等を活用しまして、そういうふうな形でできるかどうかですね、そのあたりを検討していきたいと思います。
●木村河川砂防課長答弁
 熊ノ沢川ダムにつきまして、やめては困るという話でございます。実は、これはやめるんではございません。ダムをやめるというよりも、これは奥入瀬川水系の総合開発調査と、これは継続してまいります。先ほども申し上げましたとおり、これは農業用水でありますから、発電、そして観光放流等々で十和田を起点にいたします奥入瀬川水系は、大変、これは今後重要な意味を持ってまいりますので、ダムというよりもいろんな組み合わせ、それから、十和田湖の大きな池があるわけですけれども、これが非常に枯れやすいということもありますので、総合的に、これはどうやったら最も効率的な水系の利用ができるのか、水利用ができるのか、この調査は今後とも継続してまいります。そういうことでございますので、ひとつ熊ノ沢川ダムというよりも、熊ノ沢川ダムを含めた形での総合開発という形で御理解いただきたいと思います。
●中村委員
 後藤部長の今の答弁を聞いてまして、少し安心したといいますか、私もきょう3時から別な案件の陳情がありまして、地元の十和田市長とも会いますので、この間の青森市内での県町村議会議長会での新聞で見る限りの報道よりは少しやわらかくなったなという意味で、私は前向きに受けとめました。ですから、今後とも発言には慎重を期して行政を進めていただきたいと思います。
 あと、葛西道路課長の方には1点だけ。先ほど供用開始完成年度が昭和53年、54年、55年と、大体25年前後もう経っています。専門家じゃないので私もわかりませんが、今後、何事もなければ、あとこの4つのトンネルというものはどのくらいもつものなんでしょうか。一般的によく鉄筋建物なんかはよく、鉄筋コンクリートRC度なんか60年とかというふうな話も聞いたことありますけども、ああいう特殊なものは一体、どのくらいあともつものなんでしょうか。その点だけを聞いて終わります。
●葛西道路課長答弁
 トンネルとかそういったものの構造物といいますものは、要するに、維持管理をきちんとやっておれば、いつまでももつと、はっきり申し上げてですね。ただ、問題なのは、その中の設備ですよね。電気設備、あるいは空調設備、こういったものですよね。こういったものはどうしても限界があるということで、それらについては、喫緊で設備の更新を今考えているところです。ただ、コンクリートの本体につきましてはですね、格別の問題がなければ、私どもは十分その維持管理を通じてですね、50年といわず、それ以上ずっとですね、延命化を図っていくと、十分使えるような形でやっていけるというふうに考えております。
 
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